JICEは、UAE大統領府と共同で実施する「UAE Youth Ambassadors Program Japan(YAP Japan 2.0)」の一環として、日本の大学に留学中のUAE人大学生を対象としたサマープログラムを、2026年8月に宮城県および福島県で実施しました。
YAP Japan 2.0は、2026年5月から約10カ月間にわたる複数の活動で構成される人材育成プログラムです。UAEの次世代を担う若者が日本社会・文化への理解を深めるとともに、将来の日UAE両国を結ぶ架け橋として活躍できる人材へと成長することを目的としています。
YAP Japan 2.0において、今回のサマープログラムは中核的な活動と位置付けられており、選抜された14名の学生が参加しました。東日本大震災からの復興、防災、先端科学技術、地方創生をテーマに東北地方を訪れ、日本の経験や知見に触れました。また、UAE大統領府職員も来日して学生に同行し、自治体や関係機関等との交流を通じて両国のつながりを深める機会となりました。
宮城県および福島県では、東日本大震災からの復興に関する学習や現地視察を通じて、被災地の復興の歩みや地方活性化への挑戦を学びました。さらに、日本の地方が直面する課題にも目を向け、持続可能社会と街づくりについて多角的な視点から考える機会となりました。
福島市では、馬場雄基市長を表敬訪問しました。懇談では、震災からの復興の経験や市の将来像、国際交流の意義について意見を交わしました。県庁所在地では全国最年少となる市長への就任や、ご自身のキャリアに話題が及ぶと、「若さは経験の少なさという側面がある一方、多くを学び挑戦をし続ける時間があることはメリットだ」と語りかけ、将来のリーダーとなるUAE学生に対して励ましのメッセージが送られました。
また、浪江町の福島国際研究教育機構(F-REI)では、復興を支える最先端の研究開発や、ロボット・エネルギー分野における先進的な取組みの説明を受けました。研究者との活発な意見交換では対話で多くの質問が寄せられ、日本の科学技術やイノベーションへの理解を深める契機となりました。
このほかプログラムを通じて、地域住民や大学生との交流、さまざまな文化体験にも参加し、教室や講義では得られない生きた交流を通じて、日本の文化や価値観、地域社会の魅力を体感し、多くの気づきと学びを得ました。
JICEは今後も多様なパートナーとの連携を通じて、国際的な視野と実践力を備えたグローバル人材の育成に取り組んでまいります。
国際研修部 国際協力課 小松 瑞穂