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【関西支所】京都市留学生市内就職促進事業 ビジネス日本語講座を実施しました

多文化共生 日本語教育

JICE関西支所は、京都市からの委託により202411月から20252月にかけて、キャンパスプラザ京都にて、市内の留学生を対象とした「はたらくための日本語」中級・上級クラスおよび「就職活動のための日本語」を実施しました。

京都市には大学が多く、留学生数は全国で第3位となっていますが、市内企業に就職する留学生の数は多くありません。本講座では、留学生の市内企業への就職と定着を目的とし、働くために必要な日本語コミュニケーション力を習得できるよう、実際の職場や就職活動の場面・課題を設定し、相手や状況に合わせた適切な日本語表現、企業文化・習慣や慣行を学ぶ20‐30時間のプログラムを実施しました。

「はたらくための日本語」では、“指示を確認する”“報連相”“休暇の申請”などの場面において実際の職場で使う日本語を実践的に学び、「就職活動のための日本語」では、自己分析やエントリーシートの書き方、面接練習などを日本語で行いました。また、「京ことば」の紹介なども取り入れました。そして企業との交流会や面接会への誘導も行い、京都市内での就職促進につながるよう取り組みました。

市内の大学生を中心に50名(中級20名、上級16名、就活14名)が本講座を修了し、京都市長およびJICE理事長連名の修了証を手にしました。

受講者からは「受講前は、日本の職場について、また就職活動の流れについて全く知らず自信がなかったが、この講座を受けて自信がつき日本企業で働く意欲が高まった」「N1を取得しているが、インターンシップで企業の人とうまくコミュニケーションがとれず落ち込んだ。この講座で実践的に役立つ日本語を学んで苦手意識を克服できた」などの声がありました。

留学生が就職活動や職場で必要となる適切な日本語コミュニケーション力を身につけることで、自信と意欲が高まり、今後市内の企業への就職と定着が進むことを期待しています。これからも留学生と市内企業をつなぐ支援を行ってまいります。

関西支所

はたらくための日本語中級の授業に参加する受講者
はたらくための日本語上級でグループ内で意見交換する受講生
はたらくための日本語上級でグループワークに取り組む受講生
はたらくための日本語上級クラス修了生のみなさん