JICEは、人材育成奨学計画(JDS)の留学生と本邦省庁関係者の方々との交流会を2018年4月27日(金)に開催しました。本会は、本事業の留学生である各国の行政官と本邦省庁関係者とが幅広い意見交換を行い、長期的な関係を構築することを目的としてJICEが企画・実施しています。第4回目となる今回は、合計214名(JDS留学生117名、省庁関係者97名)にご参加頂きました。
交流会に先だって、外務省 国際協力局開発協力総括課 山本文土課長及び、清水勇祐課長補佐からJDS留学生に向けて、日本の外交政策や(ODA)開発協力政策についてご講義頂きました。留学生にとっては初めて耳にする内容も多く、真剣に講義に聞き入っており、大変有意義なセミナーとなりました。
交流会では、JDS留学生と行政官同士が意見交換を行い、相互理解が深められました。また、今回初めてマッチングブースを設置し、分野ごとに興味のある日本の行政官とJDS留学生をつなげられるよう、マッチングを実施しました。特にJDS留学生からは、自分の研究課題に関係のある行政官と話をしたいと多くのリクエストがありました。さらに、キルギス、バングラデシュ、カンボジアで活躍が顕著なJDS帰国留学生(キルギス: 経済省ダニアール・イマナリエフ副大臣、バングラデシュ:在京バングラデシュ大使館モハンマド・ハサン・アリフ商務参事官、カンボジア:司法省チン・マリン次官)から、JDSを通じた各国と日本のネットワーク強化の重要性についての熱いビデオメッセージも寄せられました。
参加頂いた行政官の方々から、「将来の各国のリーダーとなる留学生と意見交換をできたのは貴重な機会だった」、またJDS留学生からは、「日本の省庁関係者と知り合うことができ有意義だった」、「講義から交流会にかけて、様々な日本の開発政策や各課題分野の最新情報を得ることができ、将来自国の業務に役立てたい」等の意見が聞かれました。
本交流会が、JDS対象国と我が国とのより一層の相互理解を促し、持続的な協力関係の構築につながるきっかけになると信じています。
JICEでは、将来、各国におけるリーダーとして、一層の活躍が期待されるJDS留学生と我が国の行政官の皆様との関係構築の一助となるよう、ネットワーク形成の取り組みを推進してまいります。
留学生事業第一部留学生事業課
福島 あかり
寺下 知恵