事業のご案内
本研修は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託により、日本コンサルタンツ株式会社(JIC)とJICEが共同企業体(JV)を組み、その研修運営管理業務を実施したものである。鉄道分野の専門コンサルタントであるJICが主に研修計画を策定し、JICEは運営管理を担当した。
2015年12月に日本政府とインド政府間で締結された協力覚書を基に、2017年度インド鉄道省若手職員300名に対して、計8回の訪日研修が実施された。この研修が高評価を得たことで、インド鉄道省から継続実施の要請があり、2018年度および2019年度の研修においては、鉄道省職員に加え、高速鉄道公社(NHSRCL)の若手・中堅職員600名を対象として2年間で計16回の研修が実施された。参加者は、日本の鉄道政策、鉄道輸送システム(旅客・貨物)、鉄道事業全般、車両製造・整備、線路工事、乗客の視点に立った駅・周辺開発に至るまで幅広く学び、自国の鉄道改革に向けた意識改革を図り、その成果を発信することが期待されている。各回の研修期間は2週間、受入人数は40名である。
内容 | 手法 |
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1. 日本の鉄道政策・鉄道事業の概要 | 講義 分科会・意見交換 |
2. 新幹線の建設工事 | 講義 視察 |
3. 駅及び駅周辺開発 | 講義 視察 |
4. 安全マネジメント・職員研修 | 講義 視察 |
5. 車両製造・保守・点検 | 講義 視察 |
6. 貨物 | 講義 視察 |
7. 成果発表 | グループワーク 報告会・意見交換 |
"研修はすべてを考慮して計画され、見事に遂行された。来日してすぐにコーディネーターから日本社会のマナーなどについて話があり、期間中の日本滞在が容易なものとなった。研修現場では、常に私たちの健康に配慮し、日々同行、通訳し、滞在を実りあるものにしてくれた。短期の研修であったが、日本の鉄道、新幹線の概要をしっかりと学ぶことができた。" (2019年度 インド鉄道省上級管理者)
"大変よく計画、運営されて、特にコーディネーターは素晴らしい働きぶりであった。彼らから、鉄道事業者にも必要である時間厳守とプロ意識を学んだ。ハードスキル・ソフトスキルは誰にでも磨くことができるということ、彼らの導きで私たちも研修中に実施することができた。時間厳守を日本人の思考法に習い実践すれば、自国の事業改革に向けて多大な恩恵となる。" (2019年度 インド高速鉄道公社 土木部門 上級技術者)
"日本の新幹線についての研修に参加でき、誠に素晴らしく有益な経験をした。技術的な学びとともに、日本の「安全文化」を見出すことができた。日本で旅客が共有する「安全である」という感覚は模範的である。この感覚と自信は、民間企業と日本政府の確固とした「意志と行動力」があって初めて身につけられるものである。" (2018年度 インド高速鉄道公社 電気部門 上級技術者)
2019年度 | インド鉄道省・高速鉄道公社職員研修 294名(計8バッチ) |
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2018年度 | インド鉄道省・高速鉄道公社職員研修 296名(計8バッチ) |
2016~2017年度 | インド鉄道省職員研修 287名(計8バッチ) |
JICE 国際研修部 研修課