JICEは、中国北京市にある中日友好協会との共同事業である「JICE友好交流基金事業(2011年開始)」の一環として、2015年より日本と中国の大学生を対象とした交流事業を展開しています。この事業は、両国の大学生が相互交流を通じて、日中の歴史、文化、スポーツ等に関する理解を深め、友好に対する自覚と意識を高めることを目的としています。
新型コロナウイルスの感染拡大による中断がありましたが、2024年度に5年ぶりに本事業を再開し、パリ五輪開催に合わせて、日中大学生のスポーツ交流を実施しました。今回は、北京体育大学バスケットボール専攻の大学生20名を日本へ招へいし、10月27日から11月2日の7日間、東京都、茨城県、神奈川県、そして沖縄県を訪問しました。
一行は、来日直後にBリーグ観戦を行い、早速気持ちが高まる中で、スポーツメンタルトレーニングに関する講義を受け、スポーツに対する新たな向き合い方を学びました。また、ハイライトの1つである大学生同士のバスケットボール交流の場面では、慶應義塾體育會バスケットボール部および流通経済大学バスラボ(小谷ゼミ)の学生たちとの合同練習に汗を流し、言葉を超えた交流を楽しみました。さらに、沖縄では琉球ゴールデンキングスU18/U15のユースチームと白熱した交流試合が行われ、双方に多くの刺激を与え合う活気あふれる交流となりました。また、琉球ゴールデンキングスのコーチによるクリニックや沖縄アリーナ視察等を通じて、日本のスポーツに対する理念やスポーツマンシップ、また訓練法や教授法、チーム運営や施設管理に至るまで幅広く学び、新たな気づきを多く得ました。
さらに、沖縄県読谷村でのホームステイや恩納村でのビーチクリーン活動、琉球大学で中国語を学ぶ学生たちとの交流を通じて、地域の人々の温かいおもてなしに触れ、日中の青年同士の友情を育むことができました。訪日団は今回のプログラム参加を通じて、日本に対する理解を深めるだけでなく、アジアそして世界の平和を築くことの大切さにも言及し、日中間の民間交流の気運を高めていこうとする意欲と決意が見られました。本事業の本来の目的を大いに達成することができたといえます。
プログラム実施後、北京体育大学の学生からは多くの感想が寄せられました。
JICEは今後も中日友好協会と連携協力し、スポーツ交流をはじめとした日中間の青少年交流をさらに推進するため、積極的に取り組んでまいります。
沖縄県那覇市・首里城公園にて
総務部国際連携室/国際交流部/九州支所
※画像出典:琉球ゴールデンキングス キングスユースチーム 中国の北京体育大学と国際交流会実施のご報告 | 琉球ゴールデンキングス