2024年3月8日(金)、JICEはアラブ首長国連邦(UAE)にて Youth Ambassadors Program JAPAN(YAP JAPAN)の第1期生を対象にイベントを開催しました。YAP JAPANは、アブダビ皇太子府(現大統領府)との協力の下、日本とUAEの架け橋となる若者を育成することを目的に、日本留学を希望するUAE学生へのサポートを提供するプログラムです。
本イベントは、日本留学に関する情報提供セミナーと食品ロス削減啓発ワークショップの2本立てで実施されました。
前半のセミナーでは、日本への留学経験者から日本での生活や学びに関する自身の体験が語られました。その後、九州大学J-MENAオフィスの沖祐太郎特任准教授より、日本の修士・博士課程に進学するために必要な準備・心構えについての講演がありました。登壇者から貴重な情報を得て、参加者は日本の大学院進学への思いを新たにしたようでした。
後半のワークショップでは、Summit Trading Company L.L.C.(Summit)の協力を得て、日本文化体験とを目的とした巻き寿司アクティビティを行いました。冒頭、UAE食品ロス削減イニシアティブne’maの事務局長であるKhuloud Al Nuwais氏が登壇し、食品ロスを減らす取組みの重要性について話されました。その後、Summit代表の大久保史朗氏より、廃棄されがちな不揃い野菜の使用や残り物を捨てずにリメイクして食べるなど、食品ロス削減につながる身近な手法が紹介されました。巻き寿司体験では、規格外のきゅうりやケバブ、ファラフェルなどのアラブ料理も具材として用意され、参加者は思い思いの具材で巻き寿司を作りました。日本の食文化に触れながら、食品を大切にする工夫を学び、環境保護への意識も高める良い機会となりました。
JICEは、今後もUAEの関係機関と協力しさまざまな活動に取り組み、日本とUAEの友好関係の強化に寄与してまいります。
国際研修部国際協力課 佐藤恵梨香