事業ニュース

【関西支所】外国人と共にはたらくための「異文化理解・多文化共生セミナー」を2件実施しました

多文化共生

近畿経済産業局主催「外国人雇用を成功させるポイント把握セミナー」

2024年220日(火)、近畿経済産業局が大阪府大阪市にて開催したセミナーの中で、これから外国人材の受入れを検討している関西圏の中小企業を対象に講演を行いました。

少子高齢化・人口減少に伴い、外国人の雇用を検討する企業が増えており、そうした企業が積極的に受け入れを進められるよう、外国人従業員受け入れにあたっての異文化理解の基礎知識、日本の職場文化の特徴やコミュニケーション習慣の違い、円滑なコミュニケーションのコツ、やさしい日本語の使い方、その他役立つ情報をお伝えしました。

中小企業の採用担当者、人材派遣会社の外国人支援担当者、税理士といった、外国人雇用に関心を有する方々が20名以上参加され、外国の文化や習慣に関心を持つことの重要性や、外国人にとって分かりにくい日本語表現などについて理解を深めました。参加者からは「日本人同士のコミュニケーションでも役立ちそう」「すべての日本人従業員に知ってほしい」といった声が聞かれました。

滋賀県社会福祉協議会主催「近畿ブロック福祉人材センター窓口相談員研修」

2024年314日(木)、滋賀県社会福祉協議会からの依頼を受け、滋賀県草津市にて、関西各府県の福祉人材センター職員を対象にワークショップを行いました。

昨今、国内の多くの地域で介護・福祉職に就きたい外国人求職者が増えており、それに対して関西にある福祉人材センター職員が適切に対応できるよう、近年の外国人雇用状況、外国人求職者対応時の心構え、円滑なコミュニケーションのコツ、やさしい日本語、翻訳ツールの使い方などをお伝えしました。またグループごとにやさしい日本語を使った実践演習を行いました。

滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫にある福祉人材センターから9名の職員が参加され、習いたての「やさしい日本語」を駆使しながら、どうすれば外国人に伝わるのかを体験しました。参加者からは「外国人は日本語ができないだけで立派な大人である、という説明にハッとさせられた」「日本にいる多くの外国人には、英語ではなく日本語の方が伝わりやすいことは驚きだった」といった感想が聞かれました。

JICE関西支所では今後も各地域の異文化理解・多文化共生推進を支援してまいります。

関西支所 山根 幸子

セミナーでは外国人雇用を成功させるためのヒントをご紹介しました。
グループワークで「やさしい日本語」の難しさを体験しました