JICEは2020年2月16日から22日までの1週間、クウェート行政管理委員会(Civil Service Commission:以下、CSC)と連携し、クウェート各省庁・公的機関の局長級11名に対し「危機におけるリーダーシップ研修」を東京で開催しました。
今回の研修では「危機におけるリーダーシップとチームの活性化」をテーマとし、当該分野において日本の最前線で活躍されている方々からの講義やワークショップを行いました。
日本の具体的な災害対策の際のリーダーシップに関しては、東日本大震災時の首相官邸での対応についてのケーススタディや将来的なリスクはどのようなものがあるかを考え、チームでシナリオを作っていくワークショップなどを実施しました。
参加者は「危機が起こった時ではなく、常日頃危機が起こった場合に備えて準備をすること」の重要性など、本研修を通じて多くの気づきを得ることができました。
クウェート国内でも直接会うことのできない各省庁、公的機関のリーダーが一堂に会し、直接意見交換ができたことは有益であり、さらに今回、日本のトップレベルの有識者に多角的な観点から講義をいただいたことにより、短い期間であったものの、有意義な時間を過ごすことができたようです。
なお、JICEは2010年にCSCと人材育成に関する協力覚書に署名後、継続的にクウェート国政府職員に対する研修を様々なテーマに合わせて企画・実施しています。
研修事業部国際研修課 小松 瑞穂 記