JICEは、人材育成奨学計画(JDS)の留学生と本邦省庁関係者の方々との交流会を2019年4月24日(水)に開催しました。本会は、各国の行政官であるJDS留学生と本邦省庁関係者とが幅広い意見交換を行い、お互いが長期的な関係を構築することを目的としてJICEが企画・実施してきました。第5回目となる今回は、合計174名(省庁関係者80名、JDS留学生94名)にご参加いただくことができました。
交流会に先立って、経済産業省ヘルスケア産業課の西川和見課長から留学生に向けて、アジア地域の経済や日本のヘルスケア分野の政策についてご講義いただきました。留学生からは「政策で社会問題をいかに解決するか学ぶことができた」(ミャンマー 情報省)、「日本の医療イノベーション政策の考え方を母国に持ち帰り活かしたい」(バングラデシュ 内務省)等の声が聞かれました。今後世界が直面する高齢化社会の予測やデジタルヘルスケアによるアプローチ等に関してお話しいただき、留学生にとって大変有意義な時間となりました。
交流会では、冒頭に鈴木憲和外務大臣政務官に乾杯のご挨拶をいただきました。今年度は外務省、財務省、経済産業省等をはじめ、計15機関もの省庁関係者にご出席いただき大いに盛り上がった交流の機会を持つことができました。
今回の交流会について、ご参加いただいた本邦省庁関係者の方々からは「目的通り、様々な国の人と話すことができた」(農林水産省)、「JDS留学生と繋がるメリットが想像以上であることを実感することができた」(外務省)等の声をいただきました。
また留学生側からは、「出会った行政官の方と今後も研究や仕事関係でコンタクトを取り続ける予定」(キルギス 農業省)、「幅広い分野の方とお話しすることができて大変有益だった」(ミャンマー 建設省)等の声が聞かれ、留学生と本邦省庁関係者双方の繋がりがより一層強化されたことが窺えました。
JICEでは、将来、各国におけるリーダーとして活躍が期待されるJDS留学生と、我が国の省庁関係者の皆様との相互理解及びネットワーキングに役立つ取り組みを今後も推進してまいります。
留学生事業第一部留学生事業課
小林 聖実