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経済産業省若手職員研修 「海外行政官との意見交換」の実施に協力しました

複合(地域) 留学生受入支援

JICEは、経済産業省若手職員研修の一部として、人材育成奨学計画(以下、JDS)により来日中のJDS留学生との意見交換会の企画及び実施に協力しました。本研修は8月22日(水)に実施され、経済産業省のカウンターパートとなる省庁出身のJDS留学生16名が参加しました。

本研修は、経済産業省若手職員の方々と開発途上国の行政官であるJDS留学生が、互いの国が抱える社会課題について意見交換を行うことで、新たな気付きを得ること、また長期的なネットワークを形成することを目的として実施されました。

本研修は、ディスカッションとプレゼンテーションで構成され、ディスカッションでは、JDS留学生出身国と我が国が抱える社会課題(労働環境の是正、女性の社会進出、子供の教育、グローバルリーダー育成)をテーマとして、それぞれの国の視点から意見を出し合いました。プレゼンテーションでは、各テーマに対する現状の課題や、理想の姿について発表を行いました。発表後は、「女性の活躍を推進するための政策案はあるか」、「ドメスティックリーダーとグローバルリーダーの違いはどのように考えるか」等具体的な質疑が交わされました。

研修後は、経済産業省若手職員より、「海外の社会問題の現状について知ることができた」、「海外と日本における環境や考え方の違いを再認識できた」、「海外の行政官と繋がることができよかった」等のコメントを頂き、海外の行政官との議論により、新たな知見の習得や、人脈形成へとつながったことが窺えました。

一方、JDS留学生からは、「議論を通じて社会課題に関する様々な情報を得ることができたことはもちろん、日本人行政官と知り合うことができて非常に有意義であった」(ラオス)、「自分の経験を日本人行政官に共有することができる非常に良い機会であった、また日本政府の労働環境について知ることができ、興味深く、学ぶことが多い会であった」(バングラデシュ)等の意見があり、JDS留学生にとっても、有意義な時間となったようです。

今回の機会が将来のリーダーとして活躍が期待される若手行政官同士の協力関係構築に繋がることを期待しています。

JICEは、引き続き、我が国の行政官の皆様及びJDS留学生双方のニーズを汲み取り、相互理解及び、ネットワーキングに役立つ機会の提供に推進して参ります。

留学生事業第一部 留学生事業課

寺下 知恵

ディスカッションの様子 1
ディスカッションの様子 2
「女性の社会進出」についての発表
「労働環境の是正」についての発表
「子供の教育」の発表に対する留学生からのコメント
集合写真