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中国江蘇省衛生和計画生育委員会-JICE医療協力プロジェクト~第4回医療研修の最終日を迎えて~

中国 国際研修

 中国江蘇省衛生和計画生育委員会(旧衛生庁)から選抜された医師10名は、2015年8月30日に来日し、日本の医療全般の講義・視察を経て、9月7日から、独立行政法人国立がん研究センター、東京医科大学病院、順天堂大学の3つの医療機関に分かれて、各機関の診療科の医師の指導のもと約3カ月間の研修を行い、11月24日に全日程を修了しました。

 本研修は、2010年12月に江蘇省人民対外友好協会とJICEとの間で締結した「友好協力に関する覚書」に基づく日本・江蘇省ハイレベル人材協力における同省の若手エリート医師の人材育成計画の一環として実施しました。

 日本滞在中は、医療研修に加えて、保健・医療・福祉・介護を総合的に行い、地域に根ざした医療法人である東名厚木病院の見学を行いました。その他には、文化活動として、清水寺参拝及びの森清範貫主との懇談や、鶴岡八幡宮参拝の他、中国側の医師の希望を受けて、日本家庭でのホームビジットも実施しました。

 最終日の11月24日には、研修報告会を実施しました。研修報告会では、中国側の医師より、専門分野の高度な診断・治療技術の習得、臨床症例カンファレンスへの出席、学会への同行、手術の見学、文献閲覧等に加えて、医師と患者の醸成された信頼関係の確立、個人情報の厳格な取扱、病院マネジメント等も学習し、大きな成果を得たとの発表があり、JICE山野幸子理事長より中国江蘇省衛生和計画生育委員会-JICE医療協力プロジェクトの修了証書が授与されました。

 その後、送別会に出席された日本の各病院の先生方からは研修中の医師達の印象に残る思い出等のお話を頂く一方で、今後も日本と中国との医療交流が継続するよう期待が述べられました。周晓俊 (Zhou Xiaojun) 団長からは、日本で構築したネットワークを活用して日本と中国の医療交流のさらなる発展への祈念と日本の病院関係者の方々への感謝が表明されました。

 JICEは、今後も日本の医療機関の御協力を得て日中の医療人材育成を継続して参ります。

【東名厚木病院訪問】
文化活動(1)【鶴岡八幡宮 参拝儀礼】
文化活動(2)【清水寺森清範貫主への謁見】
前列左側 周団長、前列右側 森清範貫主
修了報告会(1)【江蘇省医師による発表】
修了報告会(2)【全体集合写真】
前列左から3人目 周団長、前列右から3人目 JICE 山野理事長
送別会(1)【周団長挨拶】

送別会(2)【歓談風景】

研修事業部海外協力課
田中 春菜 記