JICEの国際交流とは

参加者の声

【インタビュー】JENESYS2009に参加したモンゴルのムンフチメグ・エレデネビレグさんにインタビューを行いました。

JENESYS
国内プログラム

ムンフチメグ・エレデネビレグさんは2009年11月にJENESYSプログラムに参加しました。現在英国の大学院に留学中のエレデネビレグさんは、この夏にインターンシップ制度を利用して再来日し、大阪で約1ヶ月インターンを行った後、JICE本部を訪問してくれました。

―どうしてJENESYSプログラムに参加したのでしょうか? 

私は小学校に入学した頃から日本の文化や日本語に興味を持ち始めました。私が通っていた高校では、自国語と第一外国語とは別にもう一つ他の言語を学べるようになっていて、5年生の時に私はドイツ語と日本語の選択肢から迷わず日本語を選択しました。JENESYSプログラムについては勉強しているうちによく知るようになり、いつか参加することを夢見て、2009年のプログラムの参加者となるよう努力しました。この夢を叶えたことについては、10年経った今でも自分で自分を褒めています。また日本に行くのは私にとって初めての海外経験でした。

―一番印象に残っていることは何ですか? 

毎日、毎秒がとても意義のあるもので、夜遅くまで眠りたくなく、日本の日常生活を経験するために、朝もとても早く起きていました。
藤村さん宅でホームステイしたことは、紛れもなく滞在中のハイライトの一つです。
また、中央大学を訪問した際、学生組織の代表に会いました。彼は日本人ではなく、大学で学ぶ傍ら、ソフトバンクでアルバイトをしていました。中央大学ブランドの贈り物と一緒に、留学生活について話してくれました。彼の話を聞き、周りの日本の大学の文化を見て、より一層留学したいと思うようになりました。
さらに、東京にある外務省を訪問した時はとても緊張しましたが、同時に誇らしくも思いました。
全ての瞬間がとても特別なものでしたので、食べ物、場所、匂いと出来事、その全てを思い出すことができます。
また広島の被爆者の証言も忘れられません。証言を聞いてとても心が動かされ、原爆が日本人の記憶や科学技術との関係性に与えた影響について深く理解しました。

JICEスタッフやコーディネーターのサポートはどうでしたか? 改善点があれば教えてください。

二人のコーディネーター、「海野未来雄」さんと「やまなともこ」さんには何度もお礼を申し上げたいです。二人はいつも私達に共感的であり、かつ、熱心でした。
当時配付されたハンドブックをなくしてしまったことが悲しいです。ハンドブックにはあの時に訪れた場所や日程が全て書かれていたので、もしコピーやオンラインで入手できるなら嬉しいです。
また、JICE職員の勤勉なプロ意識と対応には深く感謝します。連絡先がわからなかった10年前のホストファミリーを見つけ出して連絡を取ってくれました。JICEの助け無しでは、もう二度と会うことはできなかったでしょう。
様々なプラットフォームでのつながりとネットワークを拡充し、発展させていくことをアドバイスします。おそらくソーシャルメディアやオンラインコミュニケーションを利用したものが適当だと思います。

インターンシップ先にて

―どうして日本でインターンシップをしたいと思いましたか?

私は今、英国のスウォンジー大学の修士課程、ビジネス分析コースに修士号を取るために留学をしています。
大学では学期の開始時にインターンシップ留学の案内をしていました。その時から応募して、留学の機会を得たいと思っていましたが、自分ではできるかわかりませんでした。けれど、すぐに挑戦してみたいと思い直しました。行くならば、子供の頃から興味を持っていた日本がいいと思ったのです。
同じインターンシップ留学を斡旋するたくさんの会社の中から、「CRCCアジア」を選びました。CRCCアジアは私達が興味を持っている分野でのインターンシップとその業界企業及び配置場所を調整しマッチングをしてくれます。私は配置先に大阪を選びました。なぜなら藤村さん達と会いやすい場所だと思ったからです。実際、そうでした。
私が一番興味を持っていた業界はグリーンテクノロジー(環境技術)でした。博士課程で研究したいと考えていた分野、エネルギー効率と投資管理という分野に一番近いと思ったからです。

日本でのインターンシップはいかがでしたか?

私のインターンシップ先は株式会社アンデコでした。この会社は大阪を基盤とした日本のグリーンテクノロジー企業であり、2014年に早川慶朗氏によって設立されました。
私はこのインターンシップを自分の研究論文執筆期間に行っていました。私はこの経験を9月に大学に提出するコンサルタント報告の中で使いたいと思ったからです。次の課題もしくは仕事に関連のある期間にもしたいと思っていました。しかしここでのインターンシップ内容は私が期待していたもの、想像できたものとは異なるものでした。
ここでの経験は極めて挑戦しがいのあるものでした。想像していたものと違ったからではなく、むしろ会社を設立する、もしくは企業価値を高めるようにするには、誰がどのように取り組むのか、詳細をより近くで見ることができたからです。自分の会社を設立したいと思っている私にのような人にとって、このような機会は学んだり、省みたりする良いレッスンであると思います。
さらに、幸運にも本物の日本の古典的な中小企業ビジネス文化を経験できたと思っています。こうしてインターンシップ留学をすることがなければ、絶対に自分の人生の中で経験することができなかったと思います。
したがって、熱意をもってサポートしてくれた早川さんに私はたくさんの感謝を伝えたいです。株式会社アンデコのより一層の繁栄を確信すると同時に楽しみにしています。

―これからJICE国際交流プログラムに参加する人たちへアドバイスをお願いします。

日本語を勉強することを強く勧めます。そしてしっかりと準備をすることです。また自分自身の国の文化や習慣について紹介することを躊躇しないようにして欲しいです。JICEの交流プログラムの参加者は私がそうであったように、いつも貴重で思い出深い経験を得ることができると思います。
親愛なるJICEチームへ、いつも感謝しています。そして過去、現在、未来、全ての交流プログラム参加者へ幸運を祈ります。

JICE本部にて

問い合わせ先

JICE 国際交流部 青少年交流課

03-6838-2730